MIHOCOLUMN
#6 リネンの収納について
2016.08.25
先日雑誌「ミセス」に自宅を取材して頂き掲載されました。
ヴィンテージもののドレッサーをリネン類の収納に使用している様子です。
我が家では来客のあったときはもちろんですが、夫と二人でお食事を楽しむ時でもテーブルコーディネートを心がけています。
普段使いのテーブルに1枚の清潔な麻のクロスをかけた瞬間に食卓の雰囲気は表情を変え、ゲストに合わせたお気に入りのグラスや皿を並べるだけでテーブルのドレスアップが出来上がります。
白いテーブルクロスは、汚れが気になる‥‥洗濯が面倒‥‥ビニールクロスが良い‥‥
と思う方も多いみたいですが、それはとても残念なこと。
そもそも、テーブルクロスは洋服を汚さないように液体を吸い取ってくれるものとして発達したものです。もし、ワインやジュースをこぼしてもすぐに洗えばきれいになります。
なので時間と手間をかけゲストを迎えるための心地よい食卓作りは、何よりの心のこもったおもてなしと思っています。
私のお気に入りのドレッサーの中には、麻のテーブルクロスやナプキンやマットなどがたくさん入っていて、ゲストやその日のテーマを考えて準備します。
また食事のメニューにより洋食や和食同時に楽しめるのは真っ白いシンプルな麻の平織のクロスを使ったり、花や食器によってアレンジを楽しんでいます。
ヨーロッパの蚤の市で見つけた手の込んだ古い刺繍や縫製のものも趣味でコレクションしており、長年使い込んだ麻のクロスやナプキンは、新品にはない優しいぬくもりがあります。
代々、大切に受け継がれてきたであろう高級な麻のリネンには、それぞれのイニシャルが刺繍で施されており、それぞれの時代で食卓を楽しんできた物語を想像する楽しみもあり、それらを日常で使うことで物を大切にする気持ちになれます。
麻は天然繊維の中でも非常に丈夫で、吸水速乾性に優れ、菌も付きにくく長持ちします。
数ある布製品でも麻が上質であると言われる理由でもあります。
リネンや家具や食器など、本当に気に入った上質なものに出会って大切に長く使っていくことが心豊かに生活を楽しむひとつです。
グランフォンブランもそういうブランドであり続ける様に願いを込めて作っています。