MIHOCOLUMN
#56 旅の続き日本の伝統に触れる
2020.11.13
前回訪れた能登珠洲の湯宿の心地良さの余韻を感じつつ輪島へと向かいました。
輪島の朝市は全国的にも有名で私も今回で2度目。輪島と言えば漆の町。
昔から日本を代表する伝統工芸としても有名ですが朝市の露店で笑顔一杯呼び込んでくれる地元の魚貝を自ら取ってくるおばあちゃん達が私はとても好きです。
コロナ禍の中観光客もかなり減少し、もちろん東京からの観光客もぐっと少なく、外国人も全く訪れず、それでも頑張って笑顔でおいしさや新鮮さを説明してくれるパワーに感動します。
ご存知ですか?輪島はふぐのとれ高が日本一なんです。でもふぐを調理できる調理師が地元に少ないため、ふぐの身だけを販売しているそうです。ふぐの干物を買ってみました。ぷりぷりしておいしくとても嬉しいお値段でした。次はもっと買おうと思います。
そして輪島に来たら輪島塗。
輪島塗のお値段はピンからキリまで。その見たてがわからず輪島塗商工業の組合や塗の修復を行っている職人さんにいろいろ伺いました。漆そのものが日本製のものは非常に少なく、中国からの輸入が多くを占めていますが、やはり日本製のものの方が質は断然いいようです。漆器は軽く何十年も、何百年でも使えるまさにサスティナブルなもの。職人さんも少なくなり、フェイク漆器も多く出回っています。若い時はあまりその良さや魅力に気づかず通りすぎていましたが、やっとその素晴らしさに気づき手にとってみたくなりました。すばらしい伝統を日常に使いこなしたい。飾るものではなく生活にとりいれたいのです。
そして修復されていた職人の方に本物を守りぬいている職人の方がいらっしゃるお店をいくつかご紹介頂きました。?も苦手な方のお店で出会ったのがスタイリッシュな漆のコーヒーカップ&ソーサーそしてスプーンまで!その美しさに思わず声をあげてしまいました。すばらしい。
このコーヒーカップとグラン フォン ブランのカクテルナプキンすごく合います。グラン フォン ブランのテーブルマットは洋スタイルですが、和洋のマチッングで素敵です。テーブルが一気に静かな貴品さを漂わせます。
グラン フォン ブランの麻もサスティナブル。少しだけ高いけどずっとずっともつのは漆と共通しています。もうすぐ年末を迎え新しい年にはいります。自宅のテーブルに変化を添えてはいかがでしょうか。
本物を知る旅を次回もお届けしましょう。