MIHOCOLUMN
#65 京都に誕生したリゾートホテルを訪ねて
2021.10.01
秋の紅葉シーズン。京都は四季を通じて日本の歴史を蘇らせてくれるだけでなく、ロマンチックな気分にしてくれる古都でもあります。
京都が多くの人々に愛されているのは、他の都市がどんなに現代的に変貌しても変わらない、まるでタイムスリップしたかのような街並みと歴史的文化遺産が数多く立ち並び、1200年前もの昔から受け継がれる存在のなりゆきを語りかけてくる気がするからでしょうか。日本ならではの伝統と文化、そして街全体を包み込む厳かな雰囲気に京都や奈良の神社仏閣が戦争で破壊されなかったことが頷けます。
その人気の京都には、今まで「リゾート」というカテゴリーのホテルは殆ど見えてきませんでしたが、 今年9月、ヒルトンのラグジュアリーブランド「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」が金閣寺エリアに隣接する広大なスペースにオープンしました。京都ならではの季節の移ろいをホテルの客室から存分に楽しめるリゾート感覚たっぷりのホテルです。
実は「GRAND FOND BLANC」とは別に、日本のハイクラスのホテルに向けて、ゲストが心地良く満足して過ごしていただくためのご提案として、ベッドリネンやパジャマ、浴衣、タオル等、主に布類を扱うお仕事をしています。その関係で、ホテルの完成に向けてオープン前の関係者試泊にお招きいただき、ホテルを訪ねました。
まずはチェックインを終えて宿泊棟に向かうと、一面に水をはった広大な庭園が広がります。奥に山がそびえ、見わたす限りの緑が連なります。また、年中泳ぐことができる温泉プールもあり、プールサイドに広がる芝生の上でリラックスしながら寛ぐこともでき、まるで海外リゾートのようです。ホテル全体は低層のため空を広く感じることができ、棟が変わるごとに壁などのしつらえが変化していくのも楽しいです。
一階のお部屋のみが温泉になっていて、小さな坪庭を眺めながらゆっくりとお風呂を満喫できるのも最高です。そして、ゲストがホテルを満喫しながらぐっすりと体を休めていただけるようにと「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」に合わせてご提案した、綿100%使用のクオリティの高いベッドリネンをドキドキしながら再確認。肌触りも心地良くほっと胸をなでおろしました。
広々としたレストラン棟では、大きく切り取られたガラス越しにお庭を眺めたり、オープンテラスでは近くを流れる小川のせせらぎと鳥のさえずりに耳を傾けながらくつろぐこともできます。ディナーも充実したメニューで、もちろんバーも併設。そして何より朝食が素晴らしい! 緑を眺め、風を感じながらいただく非日常な朝食のひとときは何よりのご褒美です。自然と笑みがこぼれます。
コロナ禍ではありますが、心身ともに健康であるために、周囲へ配慮しながら自然の中に身を置いて思い切り深呼吸してみませんか? 四季を通して満喫したい、素敵な京都のホテルのご案内でした。Have a nice trip!